【用語解説】NISA

NISAとは

NISAとは、『少額投資非課税制度』の通称で、日本の居住者である18歳以上の個人を対象とした、税制優遇制度です。

2014年1月1日に導入され、証券会社などの金融機関でNISA専用の非課税口座を1人につき1口座開設することができます。

複数の金融機関に口座を開設することはできませんが、年単位で金融機関の変更は可能です。

 

2024年からの新NISAについて

NISAは、2024年に制度改正され、口座開設期間が恒久化され、投資枠の拡大や非課税保有期間の無期限化などの大きな改善が行われました。

2024年からの通称「新NISA」は、長期の積み立て・分散投資に適した「つみたて投資枠」と、上場株式にも投資可能な「成長投資枠」で構成され、これらを併用することができます。

 

年間の投資上限枠は、つみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円までで、併用すれば年間360万円まで投資が可能です。また、生涯を通じて1800万円（成長投資枠のみ利用の場合は1200万円）までの投資元本に対する値上がり益や配当、分配金が無期限で非課税となります。

 

NISAの主な留意点として、保有する金融商品を売却した場合、その商品の元本分の非課税枠が翌年復活することや、NISA口座以外との損益通算が不可であることが挙げられます。

また、上場株式の配当等の非課税は、株式数比例配分方式を選択した場合にのみ適用されます。旧制度（2023年まで）から新制度（2024年以降）への移管は不可ですが、旧制度における非課税期間内は引き続き非課税で保有可能です。