ヘッジファンドとは
ヘッジファンドとは、投資のプロであるファンドマネージャ率いるファンドに資産を預け、運用をお願いする資産運・投資のサービスの一つです。
「自分で株式投資をするのは難しい」「投資信託は小型だけどもリターンが小さ過ぎる」といった方を中心に支持されてきました。
ヘッジファンドは、元々は海外を中心に億単位の資産を運用するような「超富裕層向け」の資産運用サービスでした。
しかし、近年は門戸が広がり、日本国内でも1,000万円程度から出資が可能なファンドが出現しているのも、少しずつ普及している背景にあるでしょう。
それでも「1,000万円」というまとまった資産が必要であり、投資信託ほどの手軽さではないですが、ある程度の収入・貯蓄がある人にとって決して非現実的な選択肢ではないでしょう。
そんなヘッジファンドですが、ファンドごとに様々な特色(投資戦略の違いなど)があるものの、その多くが「私募」であり、公に情報発信をすることなく、謎に包まれている部分も多く残されています。
そのようにファンド側にメリットが多い「私募」制度ですが、投資家にとっては「情報が少なくてよくわからない」といった課題が残ります。
そこで今回は、そんなベールに包まれたヘッジファンドについて、ファンドに問い合わせるところから、面談をし、出資に至るまでのプロセスを事細かに解説していきたいと思います。
ヘッジファンドに出資するまでのプロセス
問い合わせ
ヘッジファンド とコンタクトを取るためには、その会社の公式サイトやHPから直接問い合わせる必要があります。
問い合わせに必要な項目はファンドごとに様々ですが、
- 氏名
- 住所
- 連絡先(メールアドレス・電話番号)
- 出資予定金額
などが一般的です。
銀行や証券会社からではなく、ファンド各々にそれぞれ問い合わせる必要がある点に注意しましょう。
問い合わせをすると、ファンドから連絡がきます。
「問い合わせで資料請求だけでも」と考える人もいるようですが、基本的には面談をしなければ資料を受け取ることはできません。
担当者と連絡をとり、面談の日程を調整しましょう。
面談
面談は、ヘッジファンドのオフィスになることもありますが、カフェやホテルのラウンジなどで行われることも少なくありません。
面談では、ファンドの担当者からファンドの投資戦略や、契約内容、手数料などの説明があります。それに加えて、出資する際に気になる点を確認するようにしましょう。
手数料が気になる人が多いようですが、ファンドの過去のパフォーマンス(運用実績)など、具体的な数字を確認することをおすすめします。
その他には、ロックアップ期間も重要な確認事項です。
出資した資金を引き上げたいとなったときに、どの程度の時間がかかるのかは、資産のうちどの程度の割合を出資してよいかに大きく影響します。
また、過去の投資事例など、「実際にどんな銘柄に投資していたのか」を教えてくれるファンドもあります。
契約締結(出資)
ファンドに出資する方法はファンドごとに異なりますが、多くはそのファンドと直接出資の契約(投資一任契約等)を結ぶことになり、契約書にサインすることになります。
「私募」のファンドは、証券会社などから投資できるものではないので、その点は注意が必要です。
その場でサインを求められるファンドもあるようですが、持ち帰って考えることできる場合もあるので、その都度よく考えるようにしましょう。
出資の際の注意点
ヘッジファンドはなかなかその実態を捕まえにくく、いくら調べてもわからないことがたくさんあります。
そうして「わからない」を理由に何もしなければ、いつまでもヘッジファンドについての理解を深めることはできません。
きちんとした情報を収集することができなければ、正しく評価・判断することもできません。まずは、問い合わせて直接コンタクトを取り、少しでも具体的で確実な情報を得ることが重要です。