将来のために必要な資産運用
人生100年時代と呼ばれる時代になり、一人一人がお金と向き合うことの重要性が高まっています。
100歳まで生きるとした場合、65歳で仕事を引退してからの老後が35年も残されている一方で、年金の支給額はどんどん減ってきているにも関わらず、長生き/高齢化することで医療費や介護費の負担は増える一方です。
かつて日本の景気が良かった頃(バブル時代)は、銀行にお金を預けておけばバンバン金利がつきましたが、昨今の低金利状態では銀行で得られる利子など微々たるものです。
大手メガバンクの金利0.002%の場合、1000万円預けても1年で200円しかもらえません。
また近年はインフレも加速しており、様々なものの値段が上がって支出の負担も増えてきています。
生活が苦しくなるような話ばかりですが、一方で株価も上がり続けています。
2024年に入ってから、日経平均は大きな伸びを見せ、バブル期以来の最高値を更新し、一時4万円の大台をも突破しました。
新NISAも活況で、今や新卒一年目の社会人から投資をして資産形成をするのが当たり前になってきています。
「今さら投資なんて」と尻込みする必要はありません。仮に50歳から投資を始めても、まだまだ20年、30年と資産形成をする時間はたっぷり残されています。
人生100年時代だからこそ、長い時間をかけてゆっくりとコツコツ資産形成することは非常に重要です。
そんな中、今投資のトレンドになっているのがインデックス投資です。
NISAの主軸にもなっているインデックス投資は、非常にたくさんの人たちに支持され、特に初心者にも人気があります。
「とりあえずインデックス投資からはじめればOK」と言われるほど支持されているインデックス投資ですが、実はきちんと理解していないと危ない落とし穴も存在します。
今回は流行りのインデックス投資について、
- インデックス投資とはどんなものか
- なぜインデックス投資が人気なのか
- インデックス投資の落とし穴
- インデックス投資に変わるワンランク上の投資
などを解説していきます。
これから資産運用をはじめようという人にも、既にインデックス投資をしているという人にとっても参考になると思うので、ぜひ最後まで読んでみてください。
- 人生100年時代で資産運用は誰にとっても重要な課題
- 最近のトレンドはインデックス投資が大人気
- インデックス投資にはあまり知られていない落とし穴もある
- インデックス投資のメリット/デメリットとそれに変わるワンランク上の投資を解説
初心者におすすめ人気のインデックス投資
インデックス投資とは、インデックス(株価指数)に投資するという投資方法の一つです。
インデックス(株価指数/経済指数)とは、日経平均やTOPIXなどの株式市場全体を表す指標のことです。
インデックスには国内外に様々なものがあります。以下に挙げる代表的なインデックスをニュースなどで見たことがある人も多いでしょう。
代表的なインデックス
- 日経平均株価/日経225(日本)
- TOPIX(日本)
- S&P500(アメリカ)
- NYダウ(アメリカ)
- ナスダック(アメリカ)
「投資」というと、会社の株や債券に投資したり、FXや不動産などを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、インデックス投資では、このインデックス=株式市場全体に投資します。
個別の会社の株をそれぞれ買うのではなく、それらを総合して表している株価指数=インデックスに投資するのがインデックス投資です。
インデックス投資のように特定の指数に連動する運用を「パッシブ運用」とも言います。
インデックス投資の最大のメリットは、手軽に分散投資ができる点です。
個別の会社の株価を予測するのは非常に難しいとされています。
株価を決定づける要因としては、その会社の業績や経営状態などに限らず、国内外の政治情勢、金融政策、地政学リスク、為替などなど様々な要素が挙げられますが、これらを全て総合的に判断して株価の先行きを判断するのは素人にはハードルが高いです。
仮に業績や経営状態も良く株価が上がる要素しか見当たらなかったとしても、ある日たった一つの事故や不祥事で暴落するなんてことも十分に考えられます。
1つ1つの会社を順番に精査していくことは難しくても、何十、何百という会社をまとめてみれば、総合的に判断できるだろうというのがインデックス投資の考え方です。
インデックス=株価指数というのは、その国の景気や経済を表していると考えられているので、「世界的に見て経済は成長・発展している」「日本やアメリカという国家が繁栄していっている」という考え方を前提に、長期的に見るとインデックスは成長するとされています。
実際主要なインデックスを見ると、細かい上下はあれど長い目でみれば右肩上がりに成長していることがわかります。
このように、長い目で見ることで最終的な/トータルでの成長を期待するものなので、インデックス投資では基本的に長期運用が前提にあります。
日々細かく株価をチェックしたりすることなく、少額からでもコツコツ少しづつ仕込む(積立投資する)ことで、10年、20年後の資産形成を狙う考え方です。
インデックス投資の最大の魅力は手軽に分散投資ができる点でしょう。
分散投資とは、複数の投資先に資産を分散させることで、急な暴落などのリスクを軽減する最も基本的で効果的とされるリスクヘッジの手法の一つです。
一つの投資先に全部の資産を突っ込む人はなかなかいないですよね?誰でも自然といくつかの投資先に資産を分散させているはずです。
ただ、この分散投資を自分で実践しようと思った場合、いくつもの投資先を吟味し、それぞれの株を注文し買わなければいけないため、地味に手間がかかり面倒です。
ですが、インデックス投資であれば、1つの投資信託を買うだけで手軽にそのインデックスに含まれる全ての銘柄に分散投資しているのと同じ内容になります。
例えば、TOPIXをベンチマークとする(TOPIXに連動するように運用される)投資信託を購入した場合、その投信1つで実質的には2000社以上の株式に分散投資しているのと同じことになります。
また、投資を始めるのであれば必ず活用したいNISAに対応しているのもインデックス投資のメリットです。
NISAの口座で投資をする際には、金融庁が定めた対象商品にしか投資することができませんが、NISAの対象商品は基本的にインデックスファンドが中心です。
非課税でお得に投資できるNISAについてはこちらの記事で解説しています。
他にもインデックス投資は、インデックスファンドと言われる投資信託やETFを買うことになるため、少額から(100円からでも)投資を始めることができるのも大きなメリットです。
- インデックス投資とはインデックス(株価指数)に投資すること
- インデックスには日経平均やTOPIXなど様々なものがある
- インデックス投資の根幹は「長い目でみれば経済は成長する」という思想
- インデックス投資の基本は「長期・コツコツ」
- インデックス投資のメリットは「分散投資」「NISA対応」「少額からOK」
インデックス投資の落とし穴
- 分散投資でリスクヘッジ
- NISA対応
- 少額からスタートできる
と特に投資初心者におすすめできる様々なメリットがあるインデックス投資ですが、実はあまり知られていない落とし穴があります。
リスクを回避しながらコツコツと安定的に運用できるインデックス投資ですが、大雑把に言ってしまえば大きなリターンを得ることや短期間で成果を出すこと、周りと比較して相対的に利益を出すことなどが難しいとされています。
個別株の場合、新製品が大ヒットしたり、会社の業績が良かったりといった大きなニュースが出た際に、短期間で大きく株価を上げる可能性もあります。
最近ではさくらインターネット(3778)の株価高騰が大きな話題となりました。さくらインターネットは、インターネットサービスを行う会社で、そこそこの業績と知名度はあるものの、そこまで目立った銘柄だではありませんでした。
しかし2023年11月末ごろに、政府クラウドインフラのサービス提供事業者に採択されたことが発表されると、株価は一気に高騰します。
当時1000〜1200円前後だった株価は一気に高騰し、2024年初の株価だかも相まって、一時1万円を超えるほどの高値をつけます。わずか3,4ヶ月の間に、株価を9〜10倍にまで高騰させたことは注目を集めました。
その後過熱感は少し落ち着いて株価も下がっていますが、それでも7000円台(3月18日時点)と、当初の5〜6倍の株価を維持しています。
ここまでの事例は珍しいですが、このように個別株の場合、一気に資産を何倍にも増やすようなチャンスがある中で、リスクヘッジしているがために、こういった銘柄の恩恵も薄くなってしまうのが、インデックス投資の注意点です。
ここ数ヶ月は日経平均が大きく上がっているのがニュースになっていますが、このようにインデックスそのものが高騰するのは非常に稀だと考えられます。一般的には、分散投資をしている分、値動きの幅が小さく安定しているのが、インデックスの特徴です。
細かい/一時的な変動を無視して、長期目線で最終的に大きな資産形成を目指すインデックス投資は、短期間で大きなリターンを得るような考えではありません。
また、市場全体に投資することになるインデックス投資は、確実に平均点を目指すような考え方にも似ているため、周囲と比べて相対的に大きなリターンを得る可能性も低くなります。
社会全体の経済成長や、インフレによって株価全体が上がっていくことを前提としたインデックス投資では、世の中の成長以上の成果が得にくいのも注意点の一つです。
特に、インフレや円安によって株価が上がっているだけの場合、見かけ上の資産残高は増えても、価値が高まっているのかはよく考える必要があります。
「株価が2倍になって2倍儲かった!」と思っていても、インフレによってモノの値段が倍になっていたら実質的なリターンは無いのと同じです。
とはいえ、もし仮に投資せずに銀行に貯金していた場合、インフレに置いていかれて相対的な資産価値が半分になってしまうことも考えられます。
社会の成長やインフレに対応するためにも、最低限の資産運用がどれだけ重要かがわかりますね。
- 十分なリターンが得られない可能性もある
- 短期での収益性が悪いこともある
- 周りと比較して相対的に儲けが出ているとは限らない
インデックス投資に変わるワンランク上の投資
人気のインデックス投資には、様々なメリットがある一方で、いくつかの落とし穴があることもわかりました。
確かに、インデックス投資は、特に投資初心者やこれから投資を始める人にはおすすめですが、既に様々な経験をしている人には物足りないかもしれません。
他にも、
「インデックスファンドには十分な金額を投資しているが、まだ資金に余裕がある」
「十分な投資資金があるので、インデックスファンド以外にもチャレンジしてみたい」
「周りと同じレベルでは不十分だ。せっかく投資するなら大きなリターンを狙いたい」
といった考えの人もいらっしゃるかと思います。
そんなインデックス投資では物足りない人たちに向けて、ワンランク上の投資方法として
- 個別株
- レバレッジ
- アクティブファンド
の3つについて解説していきます。
それぞれどんな特徴があるのか、投資する際のリスクや注意点についてもまとめているので、次の投資先を選ぶ際の参考にしてみてください。
個別株
インデックス投資に変わる投資方法として真っ先に思いつくのが個別株への投資でしょう。
先述のさくらインターネット(3778)のように、短期間で大きく高騰する銘柄を見つけて投資すれば、日経平均などのインデックスをはるかに上回るリターンを得ることができます。
個別株の投資の方法は大きく2つあり「ファンダメンタルズ手法」と「テクニカル手法」に分けられます。
ファンダメンタルズ手法は、各企業の業績や経営状態、その企業を取り巻く外部環境など、株価を左右する様々な要因を徹底的に分析・評価して、その会社の株価から投資適格かどうかを判断する方法です。
これは、いわゆる機関投資家やヘッジファンドなどが主に採用している方法で、調査や分析の量と質がそのまま投資成果に直結するため、専門的な知識が必要なだけでなく、圧倒的な時間やコストが必要になります。その会社のことを、その会社の経営者以上に知ることが必要とも言われています。
ただし、圧倒的な情報量と分析に裏付けられた投資は、より確実性が高く着実なリターンが狙えるとされており、中長期目線での投資に向いているとされています。
テクニカル手法は、チャート(下図のようなもの)をチェックし、トレンドを把握しながらその場その場の判断で売買を行う方法です。
企業分析などにそこまで時間をかけなくて済む一方で、市況を取り巻く環境要因(国内外の金利や経済政策など)や、チャートから次の動きを読み解くノウハウが必要になります。
また、瞬間的な取引が必要になることもあるので、市場が空いている時間帯は売買に注力しなければ長く、時間的な拘束もあります。
短時間での売買を行うため、短期的な投資になります。
テクニカル手法のノウハウを発信している人はSNSなどでよく見かけますが、個人的な見解を述べると、ほとんどが情報商材レベルです。
そもそもテクニカル手法は、長い金融の歴史の中で確固たる理論も実績もなく、テクニカル分析を元に大きな成果を上げたファンドもありません。
もし仮に個別株に投資するのであれば、じっくりと投資先を吟味するファンダメンタルズ手法の方をおすすめします。
いずれにせよ、大きなリターンが得られる可能性がある一方で、暴落=大損のリスクもあることは忘れてはいけません。
さくらインターネットの例で見ても、高値掴みをしてしまった人は、わずか5日間で45%以上の暴落を喰らってしまっています。
このようにハイリスク・ハイリターンになるのが、個別株投資の怖いところです。
これは、時価総額の大きい会社や、大企業、業績の安定している会社に投資したからと言って安全というわけではありません。小型株やベンチャー企業の株よりは、多少値動きに安定感はあるかもしれませんが、どんな会社の株でもリスクはあります。
ちなみにさくらインターネット株式会社は
- 創業:1996年
- 上場:2005年
- 従業員数:約800人(連結)
- 売上高:206.2億円(2023年3月期)
- 売上総利益:54.7億円(2023年3月期)
- 純資産:266.6億円(2023年3月期)
- 時価総額:約2850億円(2024年3月18日時点情報)
という決して中小企業ともベンチャー企業とも言えない会社です。
- 個別株はインデックスを遥かに上回るリターンを得ることができる
- 投資方法は大きく分けてファンダメンタルズとテクニカルの2つ
- ファンダメンタルズは中長期向き/テクニカルは短期向き
※個人的にはファンダメンタルズがおすすめ - ファンダメンタルズ/テクニカルいずれも投資には大きな時間と手間がかかる
- ハイリスク・ハイリターンな点に注意
レバレッジ
インデックス投資では物足りないけれど、
「個別株で運用するほど時間も手間もかけていられない」
「そもそも個別株で運用するのは難しそうだ」
と考える人もいるかもしれません。
そんな方たちに提案できる次の運用方法は、インデックス投資にレバレッジをかける方法です。
レバレッジとは、借り入れをすることで自己資金以上の金額を運用する方法です。
例えば、100万円の自己資金でも、2倍のレバレッジをかければ200万円分の株を買うことができます。
200万円の株が10%値上がりし220万円になった場合、利益は20万円です。元々100万円を元手に運用して20万円を得たことになるので、本来10%だったリターンが20%と2倍になっています。
このようにレバレッジをかけることで、リターンを増幅させ大きなリターンを狙うこともできます。
レバレッジをかけてインデックス投資をすれば、同じインデックスに投資しているのに、通常の2倍、3倍のリターンを得ることもできます。
ただし、リターンが大きくなる分リスクも大きくなるので注意が必要です。リターンが倍になる分、パフォーマンスが悪い時の損失も倍になります。極端な話、25倍のレバレッジをかけている場合、4%の下落で自己資金の100%が失われてしまいます。
通常の投資(レバレッジなし)では、どんなに損をしても資産がマイナスになることはありませんが(最悪でもゼロ)、レバレッジをかけた運用の場合mあまりにも勢いよく暴落すると投資資金以上の損失が出る場合もあります。
通常は、証拠金がなくならないように、ある程度の下落に対して強制ロスカットが発生しますが、追いつかないケースもあります。高レバレッジで運用しがちなFXなどで借金を背負う人が出てくるのはそのためです。
単純にリスクとリターンを数倍にするレバレッジをかけた運用ですが、インデックス投資が将来的にほぼ確実に成果が得られると考えるのであれば試してみる価値はあるでしょう。
- レバレッジをかければ自己資金以上の金額を運用できる
- 通常の何倍ものリターンを得ることもできる
- ただしリスク(損失)も倍になるので注意
- 通常ではあり得ないマイナスになる可能性もある
アクティブファンド
3つ目の方法は、インデックスファンドではなくアクティブファンドに投資して運用する方法です。
インデックスファンドでは、日経平均やTOPIXといった指数に連動する運用が目標でしたが、アクティブファンドの場合、特定の指数に関係なく、独自の基準や指針・理論をもって資産を最大化する運用をします。
インデックスファンドではない投資信託というとテーマ型投信を思い浮かべる人がいるかもしれません。
テーマ型投信は「AI」や「5G」「バイオ」「インド」など特定の業界や地域といったジャンルに絞って投資する投資信託のことで、インデックスファンドとも異なりますが、特定の成果を目指しているものでもありません。
極端な話、リターンについては言及していないのがテーマ型投信です。
一方のアクティブファンドは、もちろん投資対象の基準などもありますが、大前提として運用によって資産を増やす=リターンを得ることを正しく掲げています。
インデックスファンドともテーマ型投信とも異なり、アクティブファンドだけが本質的にファンドとしての役割を担っていると私は思います。
優秀なアクティブファンドであれば、それぞれの持つ投資哲学や運用理論に基づいて安定してマーケット=インデックス以上のリターンを得ることができます。
特にポイントとなるのは、絶対収益を追求するアクティブファンドの場合、マーケット全体が下がっているときでもプラスの成果を追求した運用をする点です。
インデックスファンドやテーマ型投信のように「本来の指針通りに運用しているけれど、マーケット全体が下がっているので損失が出ています」という結果にはなりません。
マーケット全体が下がる中でも株価が上がっているものを見つけ出したり、信用売りをしたり、株以外のもので運用したりと、様々な手法を駆使して常に成果=リターンを最大化するのがアクティブファンドの強みです。
またアクティブファンドに投資する方法は、ファンドに運用を任せることになるので、投資にかかる手間や時間が必要ありません。もっと言うと、投資の知識や経験がなくても、運用のプロに任せることで安定したリターンを得ることができます。
このように様々なメリットがあるアクティブファンドですが、数が少なく選択肢が限られていることや、投資のハードルが高い点などが挙げられます。
アクティブファンドっぽい雰囲気を名乗っているものもありますが、実際にはテーマ型投信と変わらなかったりするものも数多くあります。
またアクティブファンドの中には、海外FXなどに投資してギャンブル的にハイリスクな運用をするところもあるので、注意しなければなりません。
ファンド選びの基準は個人の求めるところによるので一概には言えませんが、一般的には「リスクを抑えつつも着実な成果を出す」といった運用方針をきちんと掲げているファンドが良いでしょう。
資産運用において当たり前のことをきちんと掲げるのは非常に重要なポイントです。
日本のアクティブファンドとして有力なのは、投資信託であれば「ひふみ投信」、ヘッジファンドであれば「BMキャピタル」くらいでしょうか。それぞれ簡単に紹介します。
おすすめファンド紹介 – ひふみ投信・BMキャピタル –
ひふみ投信は「成長企業への投資を通じて長期的な資産形成を応援する」としており、具体的な投資先ではなく「長期的な資産形成」という成果にきちんと言及しています。
投資信託化されており、ひふみプラスなどのオプション商品であれば証券会社経由で投資できるようになっているため比較的ハードルが低くなっています。
ひふみ投信に関する詳しい解説はこちら
BMキャピタルは「資産を守りながら堅実に増やす」としており、こちらも運用の目標を成果に据えています。
バリュー投資やイベントドリブン投資・アクティビスト投資などを手法/戦略として掲げていますが、あくまでも投資の手段の話であり、運用の目的は資産を増やすことです。
BMキャピタルはヘッジファンドとして独立しているため、投資するためには直接契約をしなければいけないなどのハードルの高さがネックになります。また最低金額も1000万円に設定されています。
投資のハードルは高いですが、高い実績を誇り人気があるファンドなので、運用資金に余裕があって興味のある人は資料請求をしてみてもいいかもしれません。
BMキャピタルに関する詳しい解説はこちら
- マーケット(インデックス)以上のリターンが期待できる
- 投資のプロに運用を任せることができるので手間要らず
- ファンド選びが明暗を分ける
- 手数料やハードル(最低金額)が高い場合がある
まとめ
冒頭でも説明した通り、インデックス投資には
- 分散投資でリスクヘッジの効果が高い=低リスク
- NISAにも対応している
- 少額から始めやすい
など様々なメリットがあります。
どのポイントも比較的安心できる要素で、これから投資を始める初心者や、投資に対して不安が大きい人にとってはメリットになりますが、相対的なリターンが得にくいと言う落とし穴(デメリット)もあります。
インデックス投資では物足りないという人には、個別株での運用やレバレッジをかけた運用などもありますが、一番おすすめできるのはヘッジファンドなど、絶対収益を追求するアクティブファンドへの投資です。
マーケットの成長を上回る高いリターンが期待できますが、ファンド選びの際には注意が必要です。
安心して資産を預けられる堅実な運用哲学・方針を掲げているファンドを選ぶだけでなく、最低投資金額など運用のハードル面にも注意するようにしてください。
- インデックス投資は「低リスク・低コスト・少額から」
- インデックス投資は初心者にはおすすめだが相対的なリターンは少なくインフレなどに弱い
- インデックス投資に変わるワンランク上の投資方法としてはアクティブファンド/ヘッジファンドがおすすめ
- あくまでも資金に余裕がある人向けなので注意
今世の中のトレンドは「とりあえずインデックス投資でOK」「インデックス投資が最強」などと言われているのをSNSなどで見かけますが、インデックス投資をはじめ、どんな投資にもメリットとデメリットがあり、そのポイントをきちんと押さえて理解しておかなければいけません。
「流行っているから」「人気があるから」「人に勧められたから」などといった理由で盲目的に周りの意見に流されてしまわず、しっかりと自分で判断できるように、少しずつでも理解を深めていけるようにしましょう。
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