用語解説

【用語解説】フェアバリュー

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フェアバリューとは

フェアバリュー(公正価値)とは、買い手と売り手が自由に合意した価格取引される資産の推定価格のことです。

この価格は市場取引に基づき、現在の市場状況や将来的な期待収益を考慮して算出されます。フェアバリューは、企業や個人が資産の真の価値を評価するための重要な指標となります。

 

フェアバリューを決定するためには、様々な要素を考慮する必要があります。

例えば、類似の資産が市場でどのような価格で取引されているかや、その資産が将来的にどの程度の収益を生むか、資産を交換(売買)するためのコストなどがそれに含まれます。

 

フェアバリューは、デリバティブや先物契約などの金融商品の評価にも用いられます。これらの場合、原資産の価値がフェアバリューに影響を与えます。

例えば、株式オプションのフェアバリューは、オプションを行使する時点での株式の市場価格に基づいて決定されます。

 

フェアバリューは、会計においても重要な役割を果たしており、フェアバリュー会計は、資産と負債を現在の市場価値で評価することで、企業の財務状況をより正確に把握することができます。

国際会計基準審議会は、資産や負債のフェアバリューを「市場における売却価格または負債の決済価格」として定義しています。

 

フェアバリューは投資判断や企業の財務評価において極めて重要な指標です。正確なフェアバリューを理解することで、投資家は適切な売買のタイミングを見極め、企業は財務状況を正確に報告することができます。

 

フェアバリューの評価方法

フェアバリューの評価方法には、「市場アプローチ」「インカムアプローチ」「コストアプローチ」の3つがあります。

  • 市場アプローチ:類似資産の市場取引価格を基にフェアバリューを算出します。
  • インカムアプローチ:将来のキャッシュフローや収益を現在価値に割り引いて評価します。
  • コストアプローチ:資産の再調達コストを基にフェアバリューを算出します。

 

投資におけるフェアバリュー

投資においてもフェアバリューは重要です。

株式のフェアバリューを把握することで、その株式が現在の市場価格に対して割安か割高かを判断することができます。

 

株式のフェアバリューを評価するためには、さまざまな情報源と分析手法を用いる必要があります。

例えば、企業の財務報告書を詳細に分析し、収益や成長性、負債状況などを評価することで、その企業のフェアバリューを算出します。株式の本質的価値を見積もるためには、来年の予想配当額を予想収益率から成長率を引いた値で割る方法が一般的です。これにより、株式の現在の適正価格が導き出されます。

 

また、市場の動向を常に注視し、株式の市場価値とフェアバリューの差異を見極めることも重要です。

市場価格がフェアバリューより低い(=割安)場合、その株式は買い時とみなされ、反対に市場価格がフェアバリューを上回っている(=割高)場合は、売り時と考えられます。

 

フェアバリューの理解は単なる数字の分析に留まりません。

市場の需給バランス、経済全体の動向、業界のトレンドなど、多くの要因がフェアバリューに影響を与えます。例えば、ある企業の新製品が市場で成功を収めると予想される場合、その企業の株式のフェアバリューは上昇します。逆に、業績悪化や経済不況の影響でフェアバリューが下がることもあります。

 

フェアバリューの評価は簡単ではありませんが、長期的に運用をしていく上では不可欠です。

市場の短期的な変動に惑わされず、冷静にフェアバリューを見極めることで、投資リスクを軽減し、より確実な利益を得ることができます。

 

また、フェアバリューを活用することでポートフォリオの最適化を図ることができます。異なる資産クラスや地域、業界に分散投資することで、リスクを分散しつつ、全体のリターンを最大化することができます。

フェアバリューを基にした資産配分は、投資戦略の一環として非常に有効です。

 

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