【用語解説】FRB

FRBとは

連邦準備制度理事会（FRB）とは、アメリカ合衆国の中央銀行である連邦準備制度（Federal Reserve System）の中核を担う機関です。

FRBは中央銀行としての役割を果たし、アメリカの金融政策の策定と実施、銀行監督、金融サービスの提供という三つの主要な機能を担っています。

FRBの最終的な目的は、通貨の安定と最大限の雇用を実現することにあります。

 

FRBは7人の理事からなる連邦準備制度理事会（Board of Governors）によって管理されており、この理事会はワシントンD.C.にあります。各理事の任期は14年とされており、その長期にわたる任期はFRBの政策が短期的な政治的圧力に左右されない独立性を保証するためのものです。理事はアメリカ合衆国大統領によって指名され、上院によって承認されます。

 

理事会の議長は、FRBの政策方向性を代表し、金融政策における公開市場委員会（FOMC）の議長も務めます。

FOMCは、連邦準備制度の最も重要な側面の1つで、金利の目標値であるフェデラル・ファンド・レートの設定を含む金融政策の主要な決定を行います。この委員会は、7人の理事とニューヨーク連邦準備銀行の総裁、そして他の地域連邦準備銀行の総裁たちが持ち回りで参加する形で構成されています。

 

さらに、FRBは金融安定性の維持にも注力しており、金融危機時には市場に流動性を供給することで景気・経済全体の安定を図ります。また、連邦準備銀行は、日々の操作を通じて金融市場の機能をサポートし、経済活動の効率化と公平性を促進するための規制と監督も行っています。

このように、FRBはアメリカ経済の健全な発展を支える極めて重要な役割を担っており、その活動は国内外の市場に広範な影響を及ぼしています。