セゾン資産形成の達人ファンドはその名の通り、「資産形成」したい人を対象にしたセゾン投信の投資信託です。
2007年の設定からおよそ16年を超える期間運用を行っており、純資産総額も設定から順調に増加を続け、現在(2023年7月18日時点)では2,650億円と大型投資信託の仲間入りをしている人気のある投資信託です。
セゾン投信は、元社長の中野晴啓氏(現会長)が会社設立当初から「長期積立投資」をコンセプトとして強いこだわりをもち、情報発信を行ってきたことが評判を呼び投資家から人気を集めました。
中野氏は「積立王子」の愛称でも親しまれ、多くの投資家の支持を受けていました。
運用する投資信託も当初は2本だけ(現在は3本)という少数精鋭主義を貫いており、他の運用会社とは一線を画す独特な経営方針で一目を置かれる運用会社となっています。
セゾン投信が運用を行う「セゾン資産形成の達人ファンド」とはどんな投資信託なのでしょうか。その特徴や運用状況、どのような方に向いているのかを解説していきます。
- 運用会社はセゾン投信(2007年設立)
- 運用実績16年超、純資産残高2,650億円の人気投資信託(2023年7月18日現在)
- 長期積立投資を推奨
- 世界の様々な国や地域の株式で運用を行う国際分散投資
- 投資信託に投資を行うファンド・オブ・ファンズ形式で運用
- 積立NISA対象商品
セゾン資産形成の達人ファンド 基本情報
セゾン資産形成の達人ファンド 概要
名称 | セゾン資産形成の達人ファンド |
委託会社 | セゾン投信 |
投資対象 | 世界の株式に投資する投資信託 |
手数料 | 購入時手数料:ゼロ 信託報酬:年率1.34%±0.2% 信託財産留保額:0.1% |
分配方針 | 原則として毎年12月10日(休日の場合は翌営業日)に決算を行い収益の分配を行います。 分配金額は委託会社が基準価額水準、市況動向等を勘案して決定します。 ただし、分配対象額が少額の場合 には分配を行わないこともあります。 |
参考:セゾン資産形成の達人ファンド|投資信託説明書(交付目論見書)使用開 始 日 2023年3月11日
セゾン資産形成の達人ファンド 投資方針
【基本方針】
主として、投資信託証券(投資対象ファンド)を中心に投資を行い、信託財産の長期的な成長を図ることを 目的として運用を行います。
【特色1 株式に投資】
投資対象ファンドを通じて主として、長期的に高いリターンが 期待できる株式に投資を行います。
【特色2 国際分散投資】
複数のファンドへの投資を通じて、世界各国の株式に実質的に分散投資します。投資対象ファンドへの資産 配分比率は、各地域の株式市場の規模などを勘案して長期的な視点で決定します。
参考:セゾン資産形成の達人ファンド|投資信託説明書(交付目論見書)使用開 始 日 2023年3月11日
【特色3 アクティブファンドに投資】
主として、個別の銘柄選択に特化して長期投資を行うアクティブファンドに投資を行います。
最近の手数料の安いインデックスファンドへの投資人気が高い中で、これだけのアクティブファンドに投資するものはセゾン投信ぐらいです。
参考:セゾン資産形成の達人ファンド|投資信託説明書(交付目論見書)使用開 始 日 2023年3月11日
【特色4 為替ヘッジなし】
原則として為替ヘッジは行いません。
参考:セゾン資産形成の達人ファンド|投資信託説明書(交付目論見書)使用開 始 日 2023年3月11日
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セゾン投信の5つの特徴
セゾン資産形成の達人ファンドの特徴を理解するにあたって、まずは運用会社であるセゾン投信の特徴や運用についての方針を見ていきましょう。
1. 契約者数15万人以上
セゾン投信は、設立当初から長期積立投資を前提に運用を行うという強いこだわりをもった姿勢が評判になり、15万人以上(2023年3月末時点)の投資家が購入している人気の投資信託です。
長期投資の効果を信じて、コツコツと積立をつづけてくださる15万人を超えるお客さまに支持をいただいています。そんな投信積立ライフを過ごされるお客さまの声を集めました。
銀行や証券会社などの販売会社を通して販売が行われるのが通常であった投資信託の世界で、運用会社が直接販売する直販でありながらこれだけの投資家を集めているのは凄まじいことです。
2. 資産残高6,000億円超
セゾン投信の運用資産残高は、6,000億円(2023年4月20日時点)を超えます。
セゾン投信の投資信託は現在3本という本数です。これは日本の運用会社、特に銀行や証券会社の系列運用会社では100本を超えるところも多くある中、圧倒的に少ない本数になります。
本数が少ないと、運用会社における人や予算などのリソースを集中できるというメリットがある一方で、様々な顧客ニーズに対応できないというデメリットもあります。
その少ない本数で6,000億円の資産を集めているというのは、投資家から多くの支持を受けていると言えます。
セゾン・グローバルバランスファンド」が約3,600億円、「セゾン資産形成の達人ファンド」は約2,400億円、2022年2月に新規設定された「セゾン共創日本ファンド」は約30億円です。
3. 出資者の99%が利益
共通KPIは算出タイミングによる影響も大きい指標ではありますが、セゾン投信の99%の投資家が利益だというのは立派な数値だといえます。
金融庁が金融機関に公表を促す「共通KPI」。セゾン投信直販全体のお客さまのうち、何%の方がプラスの利益を出しているかという数字です。この共通KPIができた2018年より公表しています。 ※2023年3月末時点共通KPI「投資信託の運用損益別顧客比率」より
4. ファンドアワード連続受賞
投資信託の評価機関による賞も複数回受賞していることから、セゾン投信は運用体制やリスク管理能力なども高いレベルにあるという評価を受けていることがわかります。
抽象的な評価を排除し、純粋に成績だけで評価するこの2つのアワードで「R&I ファンド大賞」を10年連続、「リフィニティブ・リッパー・ファンド・アワード・ジャパン 」を9年連続受賞しました。
5. 顧客満足度が高い
セゾン投信は設立当初から顧客満足度への取り組みも行っています。積極的な情報発信のみならず、自社でアドバイザーを用意し、顧客からの相談に乗れる体制も構築しています。
86.5%のお客様がセゾン投信をすすめたい(※2022年6月公表「お客さまアンケート」より)
自己責任原則が基本となっている金融取引の世界で、大変ありがたい数字です。ご家族や友人など身近な方へすすめていただくケースが全体の約4割を占めています。おすすめ度のほかにも、当社の姿勢をあらわす「インベスター・リターン」や「ファンドの平均保有期間」など顧客本位の業務運営に取り組む代表的な項目と達成状況をご覧いただけます。」
セゾン資産形成の達人ファンドの特徴
運用の仕組み – ファンド・オブ・ファンズ –
続いてセゾン資産形成の達人ファンドの運用における特徴を見ていきたいと思います。最大の特徴はファンド・オブ・ファンズ方式による国際分散投資という点です。
参考:セゾン資産形成の達人ファンド|投資信託説明書(交付目論見書)使用開 始 日 2023年3月11日
ファンド・オブ・ファンズ方式とは、株式や債券などの資産に直接投資するのではなく、株式や債券に投資している複数の投資信託に投資して、運用を行う仕組みです。
ファンド・オブ・ファンズ方式で運用を行うメリットは大きく3点あります。
- 国や地域、投資対象などその投資対象ごとに得意な運用会社に任せられる
- 個人では買えない世界の優良な投資信託に投資することができる
- 複数の運用会社に資金を配分することで運用会社のリスク分散にもつながる
投資対象 – アクティブファンド –
セゾン資産形成の達人ファンドが投資を行っている投資信託とその投資対象は以下のとおりです。アメリカ、ヨーロッパ、アジア、新興国と日本の株式という分類で投資対象にしていますので、世界の株式を網羅していると言えます。
名称 | 運用会社 | 主な投資対象 |
---|---|---|
バンガード米国オポチュニティファンド | バンガード・グローバル・アドバイザーズ・エルエルシー | 米国の中小型株式 |
アライアンス・バーンスタイン SICAV-コンセントレイテッド USエクイティ・ポートフォリオ |
アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー | 米国の株式 |
BBH・ルクセンブルグ・ファンズ-BBH・コア・セレクト | ブラウン・ブラザーズ・ハリマン・アンド・コー | 米国の中・大型株式 |
FSSAアジア・フォーカス・ファンド | FSSAインベストメント・マネージャーズ | アジアの中・大型株式 |
フォントベル・ファンド-mtxサステナブル・エマージング・マーケット・リーダーズ | フォントベル・アセット・マネジメント・アー・ゲー | 新興国株式 |
コムジェスト・ヨーロッパ・ファンド80(適格機関投資家限定) | コムジェスト・アセットマネジメント株式会社 | ヨーロッパ株式 |
コムジェスト・エマージングマーケッツ・ファンド90(適格機関投資家限定) | コムジェスト・アセットマネジメント株式会社 | 新興国株式 |
スパークス・集中投資・日本株ファンドS<適格機関投資家限定> | スパークス・アセット・マネジメント株式会社 | 日本株式 |
スパークス・長期厳選・日本株ファンド<適格機関投資家限定> | スパークス・アセット・マネジメント株式会社 | 日本株式 |
コムジェスト日本株式ファンド(適格機関投資家限定) | コムジェスト・アセットマネジメント株式会社 | 日本株式 |
参考:セゾン資産形成の達人ファンド|投資信託説明書(交付目論見書)使用開 始 日 2023年3月11日
セゾン資産形成の達人ファンド 運用におけるポイント
セゾン投信はセゾン資産形成の達人ファンドの運用におけるポイントとして以下の4点を挙げています。
ファンド・オブ・ファンズ方式の活用
セゾン投信では、ファンド・オブ・ファンズ方式を活用することで、いくつもの投資信託(アクティブファンド)に一括して投資を行うことが可能にります。
それぞれのファンドが、一つ一つの企業を丁寧に調べて価値を見極め、その価値に対して割安と考える投資を行うことで、より質の高い運用が期待できます。
セゾン投信は「監督」との位置づけで複数の投資信託で構成されるチームの管理を行っています。
国際分散投資
長期的な視点による投資機会の大きさ(それぞれの市場の規模や対象企業の数)を基準に、 現在人気のある地域だけでなく、いわば人気のない地域にも投資をするということです。
ボトムアップ運用
その地域の運用会社だからこそ、企業に近いところから企業を調査し、長期的な視点で価値を見極めることが可能です。
よくある「市場を予測したり、短期的な結果を追う」アクティブファンドは選択せず、価値に対して割安と考えられた時点で投資をし、価格が本来の価値まで成長するのを待つという方針で運用を行っているということです。
「トレーダー」と言うと、たくさんの画面を見ながら忙しく売買するのをイメージする人が多いかもしれませんが、そういった小手先の投資では長期的な資産形成は難しいでしょう。
本当に質の高い運用を目指す機関投資家は、じっくりと企業について分析・評価し、割安な銘柄を厳選して投資します。「バリュー投資」こそが、安定した資産形成に最も適しているのは間違いありません。
株式100%でもリスクを抑えて運用
株式100%でも相対的にリスクが抑えられていて、長期投資を続けやすくしています。
これは銘柄を丁寧に調査して投資をするアクティブ運用だからこそ実現できることだとしています。相場下落時にも下げ幅を抑えることは長期のパフォーマンスにつながります。
リスク(標準偏差):リターンのブレの大きさを示す数値で、リスクが高い(標準偏差が大きい)ほど、リターンのブレ幅が大きいことを示します。
以下の表を見ても、セゾン資産形成の達人ファンドの運用はリスクが低く抑えられています。
参考:運用状況・レポート | セゾン資産形成の達人ファンド | ファンド・サービスの紹介|セゾン投信
分配方針と実績
セゾン資産形成の達人ファンドの分配方針は「分配金額は委託会社が基準価額水準、市況動向等を勘案して決定します。ただし、分配対象額が少額の場合 には分配を行わないこともあります。」となっていますが、実際には分配金の支払い実績はありません。
これは積立投資を前提に投資を行うことと整合的です。
積立投資は定期的に運用に資金を追加する行為であるのに対し、分配金は定期的に運用から資金を引き出す行為ですので、当然ですが2つの行動は相反するものになり、同時に行うと投資効率が著しく悪化します。
積立投資を行う投資信託は分配金の支払が極力ないものが望ましいです。
セゾン投信は、積立投資を推奨していることから、この点も十分理解しており、設定から継続して分配金支払いを行わないようにしていると考えられます。
【セゾン資産形成の達人ファンド 分配実績】
参考:セゾン資産形成の達人ファンド|投資信託説明書(交付目論見書)使用開 始 日 2023年3月11日
つみたてNISAの対象
セゾン資産形成の達人ファンドはつみたてNISAの対象投資信託であることも特徴の一つです。
つみたてNISAの対象投資信託は、投資対象、販売手数料、運用管理費用(信託報酬等)、運用期間、分配頻度などの基準から、金融庁が長期投資に適していると選定した投資信託になります。
現在、つみたてNISAの対象投資信託は207本ありますが、そのうちアクティブ運用を行う投資信託はわずか30本です。
セゾン投信は、狭き門をくぐりぬけて選定された優秀な投資信託であることがわかります。
NISA(つみたてNISAと区別するため一般NISAと言います)とは2014年にスタートした税制優遇制度です。一般NISAでは株式や投資信託に投資を行う投資家に、毎年120万円の非課税投資枠が設定され、その枠内で行った投資の利益、つまり譲渡益や配当金、分配金が非課税となる制度です。非課税となる期間は最長で購入から5年間です。
つみたてNISAとは、2018年1月からスタートした新しい制度です。一般NISAとは別に年間40万円の投資枠が設定されるのですが、この投資枠で購入できるのはつみたてNISA対象商品として金融庁が選定した投資信託に限られます。そして、購入も積立投資で行う必要があります。これらの条件を満たして購入した投資信託の譲渡益や分配金が購入から20年間非課税となる制度です。
非課税期間が長いため、長期での資産づくりを目指す方に適した制度です。一般NISAとの併用はできません。
なお、つみたてNISA制度は2024年から変更されます。つみたてNISAはつみたて投資枠という管理で引き継がれますが、現在のつみたてNISAの対象となる投資信託は、新NISAのつみたて投資枠の対象として引き継がれますので、セゾン資産形成の達人ファンドもつみたて投資枠の対象となります。
NISAについて詳しくはこちらで解説
:NISAをわかりやすく解説|2024年からの新制度で変わることとは
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セゾン資産形成の達人ファンドに投資する際の注意点
運用の中身が見えにくく値動きがわかりにくい
国際分散投資を行うファンド・オブ・ファンズ方式の投資信託に共通するデメリットとして、どんな値動きをするのかわかりにくいということが挙げられます。
セゾン資産形成の達人ファンドも10本の投資信託に投資を行い、その10本がまた世界の様々な国の企業に投資を行いますので日々の値動きがどのような理由で変動するのかというのは、わかりづらくなります。運用会社であるセゾン投信を信用してお任せすることになります。
コスト面での注意点
同様に、ファンド・オブ・ファンズ方式のデメリットとしては信託報酬が高くなる傾向にあります。これは投資信託が投資信託に投資を行うにあたって、それぞれの投資信託に信託報酬が発生するからです。
セゾン資産形成の達人ファンドは、信託報酬が年率1.34%±0.2%です。
金融庁が発表している国内でアクティブに運用する投資信託の信託報酬平均が1.56%なので、ほぼ平均並みで極端に高いというわけではありません。
一方、アクティブに運用を行わず指数に連動させることだけを目的に運用するインデックスファンドと比較すると高コストという評価になります。
セゾン資産形成の達人ファンドのリスク
セゾン資産形成の達人ファンドの目論見書をみますと、投資にあたってのリスクとして「価格変動リスク」「為替変動リスク」「カントリーリスク」「信用リスク」「流動性リスク」が挙げられています。これらのリスクは世界の株式に投資を行う投資信託ではほぼ共通のリスクになります。
リスク | 内容 |
価格変動リスク | 株式の価格が、個々の企業の活動や業績、市場・経済の状況等を反映して変動するリスク |
為替変動リスク | 為替ヘッジを行わずに外貨建資産に投資する場合に、為替変動の影響を受けるリスク。 |
カントリーリスク | 海外の金融・証券市場に投資を行う場合、当該国・地域の政治・経済および社会情勢等の変化により市場に大きな混乱が生じた場合、 その影響を受け損失を被るリスク。 |
信用リスク | 有価証券等の発行者や取引先の経営・財務状況が悪化した場合に、当該有価証券等の価格が下落する等のリスク。 |
流動性リスク | 有価証券等を売却あるいは取得しようとする際に、市場に一定の需要や供給がない場合、十分な流動性の下での取引を行えないリスク。 |
参考:セゾン資産形成の達人ファンド|投資信託説明書(交付目論見書)使用開 始 日 2023年3月11日
実際にはセゾン資産形成の達人ファンドは、米国株の組み入れ比率が相対的に高いので、米国企業の株価が上昇傾向にあると基準価額も上昇しやすく、米国企業の株価が下落すると基準価額も下落する傾向があると言えます。
また、為替ヘッジを行っていないので、日本円が米ドルなど他国の通貨よりも安くなる(=円安になる)と基準価額は上昇する傾向があり、日本円が他国の通貨よりも高くなると基準価額は下落する傾向があります。
セゾン資産形成の達人ファンド 実績と口コミ評価
セゾン資産形成の達人ファンド 設定来パフォーマンス
まず設定来の基準価額の推移を見てみましょう。
セゾン投信が公表している6月30日現在の基準価額は36,744円で、設定来パフォーマンスは+267.44%となります。
参考:運用状況・レポート | セゾン資産形成の達人ファンド | ファンド・サービスの紹介|セゾン投信
セゾン資産形成の達人ファンド 定期積立シミュレーション
セゾン資産形成の達人ファンドを2007年の設定時から毎月1万円ずつ投資していた場合、投資金額194万円が604万円(約3.1倍)に増えているという結果になりました(2007年5月~2023年6月)
参考:運用状況・レポート | セゾン資産形成の達人ファンド | ファンド・サービスの紹介|セゾン投信
セゾン資産形成の達人ファンド 口コミ・評価
セゾン資産形成の達人ファンドの評判についても見ておきましょう。
良い評価として多いのは長期積立投資のコンセプトに賛同し、「長期保有していて利益も出ていることから満足している」という評価がいくつかありました。また、投資初心者の方が「運用会社のセミナーや情報発信が充実していて理解しやすかった」というものもありました。
一方、悪い評価として多かったものは「手数料が高い」という点についての評価が多いようです。
まとめ
ここまで見てきたようにセゾン資産形成の達人ファンドは。セゾン投信が運用する国際分散投資を行うアクティブファンドです。
セゾン投信は長期積立投資に並々ならぬこだわりを持ち、その実践を行うための投資信託として設定し運用を行っています。投資を行うかどうかは、まずこのセゾン投信の考え方や方針に賛同するかどうかが大きな要素になるかと考えられます。
セゾン投信は設立当初から情報発信に積極的で、顧客の相談にも応じることができる体制を整えています。これから投資を始めようとする人=初心者にとっては安心して任せられる運用会社であると言えます。
また、国際分散投資を行う投資信託のメリットとして、個人では調査することが難しい世界の株式に対して、その地域の専門家に運用を任せることができるという点が挙げられます。世界経済が今後成長していくと考える人には適した投資信託だと言えます。
反対に、資産形成をじっくり行いたい人向けの商品であり、値上がりしたらすぐ売却したい人や定期的に分配金を受けたい人には不向きな商品です。同様に、とにかく信託報酬などのコストが安い投資信託がいいという方にはインデックスファンドのほうが適していると言えます。
また、積立NISAの対象商品となっているので、積立NISAの投資枠をまだ使っていない人にはお勧めの商品となります。
下記項目に該当するものが多い人にはおすすめの投資信託と言えます。
- これから投資を始めてみたい、投資の知識があまりない
- 自分で銘柄を選ぶことができない、したくない
- 世界経済は発展していくと思っている
- 積立投資をしたい
- つみたてNISAの枠がある