初心者にこそヘッジファンドがおすすめ
「ヘッジファンド」という存在をご存じでしょうか。
ニュースなどで耳にしたことがある人にとっては
と思ってしまっているかもしれません。
ですが、ヘッジファンドとはそもそも「投資・運用を事業とする会社・組織」であり、資産運用をしていく上で欠かすことはできません。
とはいえ
「ヘッジファンドなんてよくわからないし難しそう」
「投資に詳しい人がやるものだろう」
と思っているかもしれませんが、実のところヘッジファンドは投資初心者にこそ最もおすすめできる投資先です。
ここではヘッジファンドについて、基本的な情報から投資する際のポイントまで徹底して解説していきたいと思います。
ヘッジファンドってどんなもの?
そもそもヘッジファンドとはどんなものでしょう。
ヘッジファンドは出資者から集めた資金を元に運用し、投資活動による収益を事業の柱とする会社・組織のこと。
自社で直接募集・契約をする「私募」で主に個人投資家や機関投資家から資金を調達します。
このように、ヘッジファンドは「自社で集めた資金を運用して収益を生み出す組織」という点以外大きな定義はありません。
ですが、ヘッジファンドには共通する様々な特徴があります。
ヘッジファンドの特徴
投資によって収益を生み出すヘッジファンドですが、どんな特徴があるのか見ていきましょう。
絶対収益を追求する
ヘッジファンドは、投資で得られる収益こそが事業の根幹です。
そのためどんな局面(上げ相場、下げ相場)でも常に絶対的な利益を追求します。
「投資をするならどんな金融商品も常に資産を増やそうとしているのでは?」と思った方は要注意です。
金融の世界には、利益を追求していない商品も非常にたくさんあります(むしろそちらが多数派です)。
代表的なものに、TOPIXやS&P500などの指数連動型投資信託などありますが、それらの金融商品は指数(インデックス)に沿った動きをするだけで、常に上向きというわけではありません。
最近人気のETFやVTIなども、市場全体の株価が下がれば値下がり(損失)するものです。
なんとなく周りに合わせるのではなく、きちんとその特徴を理解して投資先を選ぶようにしましょう。
私募のため最低金額がある
ヘッジファンドは、その投資の優位性を守るために自社で直接募集・契約をする「私募」です。
友人・知人から紹介してもらうか、会社のHPなどから直接問い合わせをして申し込みをする必要があります。
投資家の人数もある程度制限されることになるため、出資の際のハードルとして最低金額が設定されています。
最低でも数百万円〜1,000万円程度、世界的なファンドの場合は、最低1億円というものも珍しくないので、一定以上の富裕層向けになります。
募集のハードルが高くなるにも関わらず、多くのヘッジファンドが私募に拘るのには理由があります。
一般的な投資信託のように、証券会社を介して誰でも買える(投資できる)ような公募の場合、たくさんの投資家から少額ずつ出資を募れる一方で、運用に際して様々な規制が発生してしまいます。
この規制によって、本来実践したかった投資活動が制限されたり収益機会を逃してしまう(=収益性が低くなってしまう)ことは、投資業を軸にするヘッジファンドにとって本末転倒です。
ヘッジファンドは、より高度で専門性・収益性の高い投資活動を維持するために、私募で投資家を集めているのです。
ヘッジファンドに対する誤解
このようにヘッジファンドが「高い収益性を目指して、自由で様々な投資をしている」と解説すると、ヘッジファンドはハイリスクな運用をするものだと感じる方がいるかもしれません。
確かに、ヘッジファンドの中にはリスクをとったアグレッシブな運用をするものもありますし、過去にそういったファンドが破綻したことで市場に大きな動きが出たこともあります。
ですが「ヘッジファンド=ハイリスク」というのは完全に誤解です。
ファンドごとに様々な投資戦略・運用哲学があり、ハイリスクなファンドもあれば、堅実にリスクを抑えて運用するファンドなど様々あります。
稀に「ヘッジファンドは売り買い(ロング・ショート)ポジションを駆使して、リスクヘッジしながら運用する」と定義しているものがありますが、これは間違いです。
確かにそういったファンドもありますが、ヘッジファンドの中には、リスクの高いショートポジション(空売り)を取らずに、ロングポジションのみで運用するものも多数あります。
ヘッジファンドが優れているポイント
ヘッジファンドが優れているのはなんと言ってもそのパフォーマスの高さです。
投資のプロであるファンドマネージャ率いるヘッジファンドは、一般的な投資信託や株式市場平均と比べて、圧倒的に高いリターンが期待できる上、安定したパフォーマンスも期待できます。
過去のデータを見てみましょう。
参考:ヘッジファンドのパフォーマンス特性 ~リスク・リターンの背景
グラフからも、投資信託や株式全体と比較して、ヘッジファンドが圧倒的に高いパフォーマンスで推移していることがわかります。
特筆するべきは、ヘッジファンドは債券についでボラティリティが低いにも関わらずリターンが高い点です。
ボラティリティとは、パフォーマンスの振れ幅・安定感のことで、これが低ければ低いほど、より安定的・確実な成果が期待できると言えます。
“とりあえずリスク回避の手段”として挙げられる債券と、ボラティリティがほぼ変わらず高いリターンが期待できるのはヘッジファンドしかありません。
少し話が逸れますが、上のグラフの投資信託を見てみましょう。
国内株式型の投資信託のパフォーマンスは、国内株式(TOPIX)を少しだけ下回っています。
この理由は単純明快です。
国内株式型の投資信託のほとんどは、TOPIXに連動するように運用されますが、そこに手数料が必要になるため、相場を少し下回ったパフォーマンスになるのは当然と言えます。
よほど明確な理由や目的がない限り、投資信託はおすすめできません。
ヘッジファンドが初心者に最適な3つの理由
ヘッジファンドは
- 専門的な運用でパフォーマンスが高い
- 募集のハードルも高い(最低でも1,000万円が目安)
というと、「投資を長年やってきた上級者向け」とイメージを持つ人もいるかもしれません。
確かに、数万円を元手にコツコツ投資を始めてみたい若者には手が届きませんが、ある程度資金に余裕があるのであれば、ヘッジファンドは投資初心者にこそおすすめできます!
といった中高年の方々が、ヘッジファンドをスタートに運用を始めるケースも増えてきているようです。
ヘッジファンドが、初心者にこそおすすめできる3つの理由を解説していきます。
プロに任せるからパフォーマンスが安定
ヘッジファンドは、ファンドに資金を預け入れ、運用をそのファンド(ファンドマネージャ、運用責任者)に一任します。
投資家(出資者)は、そのファンドの運用に乗っかる形になるため、投資に関する全ての業務や判断はファンドに丸投げです。
つまり、百戦錬磨のベテラン投資家も、金融の知識が全くない初心者でも、同じ条件で契約すれば誰でも同じリターンを得ることができます。
投資の経験が全くない人でも、失敗の経験を積むことなく、いきなりプロ水準のパフォーマンスが得られるのは、ヘッジファンドに投資する最大の魅力です。
丸投げできるから手間も時間もかからない
これまで投資をしてこなかった人の中には
「投資に充てる時間がなかった」「忙しくて勉強をする余裕がなかった」という人もいるでしょう。
投資によって少しでも安定的に高いリターンを得るためには、金融についての十分な知識や経験が必要なことに加えて、市場の動向をチェックしたり、会社について調べたりと大きく時間も手間も必要になります。
ですが、ヘッジファンドであれば、先述の通りファンドに運用を一任するため、ファンド選び〜契約、預け入れ(出資)さえしてしまえば、後の運用は手放しです。
市場調査にかかる時間や、銘柄選定、売買にかかる手間まで、一切負う必要がないため、投資の実務に充てる時間の余裕がない人にもヘッジファンドはおすすめできます。
投資のことはよくわからないし、自分でやる自信や余裕がない人にこそヘッジファンドは適しています。
レポートで投資の内容も把握
ファンドに一任(丸投げ)することがメリットになるヘッジファンドですが、
- 実際にどんな運用をするのか
- どのような調査・分析・判断のもとに銘柄の選定や売買の決断をしているのか
といった具体的な運用の経過は、随時レポート等で投資家に報告されるのが一般的です。
そのため、丸投げであってもレポートを通じてプロの考え方を知ることができ、投資の勉強にもなります。
専門的な視点や分析を通じて、自分自身の投資の知識を深めるのにも役立つでしょう。
ファンド選びのポイント
このように高いパフォーマンスが期待できる上に、
- プロに任せることができ
- 手間もかからず
- 勉強にもなる
と3拍子揃ったヘッジファンドは、初心者をはじめとして万人におすすめできますが、中には注意しなければいけないファンドもあります。
ファンド選びは誰しもが迷うところですが、必ず確認しておいてほしい3つのポイントがあります。
「戦略」「レポート」「条件」の3つについてそれぞれ確認していきましょう。
運用の方針・投資戦略が安全
ヘッジファンドには様々なタイプのものがあり、必ずしもハイリスクというわけではありませんが、一方でリスキーで危険なファンドが存在していることもまた事実です。
ファンド選びの際には、そのファンドが
- どんな運用方針・哲学を持っているのか
- どんな投資手法・戦略で運用するのか
を必ず確認するようにしましょう。
はじめて投資・ファンドを検討している人には、とりあえず「なるべくリスクを抑えて堅実に運用する方針」のファンドから入ることをおすすめします。
低リスクで安定的に運用するファンドであれば安心して預けることができるので、特に中長期でコツコツ運用したい人に最適です。
ヘッジファンドは年10%前後のリターンが期待できるとのデータも出ており、低リスク・安定型運用のファンドであっても、5年、10年と継続して運用すれば、十分すぎるほどの資産形成ができます。
まずはコツコツスタートしてみましょう!
安定して運用するファンドを選ぶ際には、それに適した「投資手法」で運用しているかどうかも合わせて確認しましょう。
【参考】安定・堅実・低リスクに適したキーワード
:株式、国内投資(為替リスクなし)、ロングポジション(買い)、ファンダメンタルズ分析、バリュー投資、長期
:FX、海外投資(為替リスクあり)、ショートポジション(売り)、テクニカル分析、グロース投資、短期
ヘッジファンドに出資・契約の際には、必ず担当者から投資の内容や、運用に関する方針、手数料など様々な契約の条件等々を説明してもらう機会があります。
「投資の知識があまりないからよくわからないかも…」という人でも、どんどん質問してしっかりと内容を理解してから投資するようにしましょう。
ファンドは出資してくれる人を非常に大切にします。
きちんと丁寧に説明してくれるはずなので、わかるまで何度でも話を聞きましょう。
レポートがしっかりしている
契約前にファンドのことをきちんと理解することも重要ですが、出資後(契約中)も定期的に内容を把握することが重要です。
私募であるヘッジファンドは、その運用の詳細を一般には公開していませんが、出資者には内部レポートとして詳細を展開します。
きちんとレポートが発行され情報の開示がフェアなファンドの方が信頼できます。
最近は「LINEで簡単にやりとりできます!」といったスタイルのファンドも出てきているようですが、簡単に金額(出資残高)だけ共有するようなシステムのファンドは個人的にはあまり信用できません。
※本来非常にセンシティブな情報ですしLINEなどでやり取りしてほしくはありません。
出資の条件を満たせる
最後に確認するべきは「出資・契約の条件」です。
ここでは特に
- 最低出資金額
- ロックアップ期間
の2つを確認するようにしましょう。
冒頭でも書いた通り、ヘッジファンドは私募で投資家が制限されるため、最低出資金額が高く設定されています。
自分自身の運用資金・計画の中で無理なく出資できるファンドを選ぶようにしましょう。
最低金額のラインはファンドごとに様々ですが、1,000万円が目安になります。
また、ヘッジファンドは短期的に大きく資金が変動することを避けるために、「ロックアップ期間」を設けています。
ロックアップ期間とは、資金を出し入れできる期間(時期・頻度)のことです。1ヶ月や3ヶ月のファンドもあれば、1年、2年と長めに設定しているファンドもあります。
例えば、ロックアップ期間が1年のファンドであれば、募集や、増資、解約(出金)のタイミングも年に1度となります。
つまり、ヘッジファンドでは、株式投資のように1日単位で急遽売却したり、突然撤退して現金に戻すことができません。
運用資金を計画の範囲内でと言いましたが、一度出資したら一定期間は運用を継続する必要があることを理解した上で計画するようにしてください。
特定の会社に集中して投資するようなファンドの場合、ある程度のまとまった金額を中長期的に計画立てて資金投入することで、投資の成功確率を上げることも珍しくありません。
そういった計画の途中で、相場の動きに翻弄された未熟な投資家が慌てて資金を出し入れしたりすると、余剰資金の関係などから計画が頓挫し収益機会を逸するリスクが生まれます。
イレギュラーを起こさないためにもロックアップ期間は重要な役割を果たしているのです。
おすすめファンド紹介
最後におすすめのファンドを1つ紹介します。ここで紹介するのはBMキャピタル(BM CAPITAL)です。
BMキャピタルは、東京都港区に拠点を置き、10年近い運用実績のあるヘッジファンドです。様々なサイトでも常々取り上げられており、業界内でも評判の高さで知られています。
BMキャピタルがおすすめできるポイントは、なんと言ってもそのパフォーマンス(実績)の高さにあります。
長年運用しているにも関わらず
- マイナスの年0回
- 資産価値6年で2倍
- 平均利回り年10%以上
という非常に優れたパフォーマンスを記録しています。
BMキャピタルの投資哲学は「資産を守る」という非常に堅実な安定志向で、それを実現するための投資手法もバリュー投資を採用しています。
バリュー投資は、会社のバリュー(value, 資産価値)に着目する投資手法で、最も伝統的で堅実な投資の考え方と言われています。
資産価値に着目することで、値下がりするリスクを抑え、損失を回避し安全に運用することに長けた投資手法として有名です。
HP上では「1,000万円から、四半期ごとの募集」となっているので、ヘッジファンドの中では比較的ハードルも低めです。
初めてヘッジファンドを検討するという人には特におすすめなので、興味のある人はぜひ問い合わせてみてください。
BMキャピタル概要
- 名称:ビーエムシー合同会社
- 英名:BMC LLC
- 所在地:〒106-0032 東京都港区六本木7-18-1
- 電話番号:03-3403-2508
- 事業目的:
(1)金融商品取引法に基づく有価証券及びデリバティブ取引
(2)各種事業への投資
(3)有価証券の自己募集
(4)経営コンサルティング業務
(5)前各号に附帯する一切の業務
※BMキャピタルHPより抜粋
BM CAPITALは東京に本社を置く投資会社です。日本国内株式市場における価格と価値の差異に注目し、投資リスクに対し魅力的なリターンを有する証券を発掘し投資活動を行います。
このサイトではヘッジファンドを始め、様々な金融商品の解説をしています。投資先を選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。