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netWIN GSテクノロジー株式ファンドの今後はどうなる?評判と見通しとは

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今回は、netWIN GSテクノロジー株式ファンドについて解説していきます。

netWIN GSテクノロジー株式ファンドは、その名称にもあるように、世界一とも名高い、世界有数の国際金融グループであるGS「ゴールドマン・サックス」グループのアセット・マネジメント(資産運用)会社が運用を担当することでも知られる投資信託です。

  • 世界一の金融組織が
  • 高い収益性を追求し
  • テクノロジー株に投資する

ファンドとして期待が高まっていますが、今後の見通しはどうなっているのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

netWIN GSテクノロジー株式ファンドの評価は?

netWIN GSテクノロジー株式ファンドの評価は、総合で見ると良くも悪くもないといったところでしょうか。

評価のポイントを簡単に整理すると以下のようになります。

ファンド評価まとめ
  • ここ3年、5年、10年のリターンは悪くない(インデックス以上)
  • 手数料(信託報酬)は年2.09%とやや高め
  • アクティブファンドだがポートフォリオ上位は時価総額の高い銘柄
  • マーケットとの連動性も見られるため今後のパフォーマンスには注意

 

 

世界的な国際金融グループであるGSの資産運用会社が運用するアクティブファンドに期待している人も多いかもしれませんが、パフォーマンスは悪くないものの、よくよく中身を見てみると、組入銘柄は超有名企業ばかりです。

このポートフォリオに年2%以上の高い手数料を払う価値があるかは微妙なところでしょう。

ただ、パフォーマンス自体は悪くないので投資しない方がいいというレベルでもありません。

ただし、大型株が中心ということは、結局は株式市場(マーケット)全体の影響を受けやすいので、今後のアメリカ株式市場の動向には注意が必要になります。

 

netWIN GSテクノロジー株式ファンドの評判

netWIN GSテクノロジー株式ファンドの評判ですが、

「こんなに上がるなんてすごい」
「もっと早く買っておけばよかった」

というこれまでの実績に対して評価の高いコメントが数多く見られます。

Bコース(為替ヘッジなし)の場合、3年で1.5倍、5年で2.5倍以上も基準価額が上がっているのだからこれだけ高い評判になるのも納得です。

 

一方で、今後の見通しについては、比較的慎重なコメントが多く見られます。

「米株は今後どうなるかわからない」
「手数料が高い割に運用に独自性というか光るものが見えない」

など、netWIN GSの今後についてはやや辛口のコメントが目立ちました。

 

netWIN GSテクノロジー株式ファンドのパフォーマンス

そんなnetWIN GSテクノロジー株式ファンドの肝心のパフォーマンスについて見ていきましょう。

netWIN GSテクノロジー株式ファンドには

  • 為替ヘッジあり:Aコース
  • 為替ヘッジなし:Bコース

の2つのコースが用意されています。

A,Bそれぞれのコースのパフォーマンス実績は以下のようになっています。

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出典:2311(2023年11月)月次レポート|netWIN GSテクノロジー株式ファンドAコース(為替ヘッジあり)/Bコース(為替ヘッジなし)

Aコース
(為替ヘッジあり)
Bコース
(為替ヘッジなし)
1ヶ月 + 15.13% + 13.90%
3ヶ月 + 3.80% + 6.03%
6ヶ月 + 9.07% + 18.51%
1年 + 33.65% + 49.86%
3年 − 0.09% + 5.65%
5年 + 70.58% + 152.65%
(設定来)24年 + 127.22% + 414.73%

直近の1ヶ月はAコース(為替ヘッジあり)の方がパフォーマンスが良いですが、他の期間ではBコース(為替ヘッジなし)の方が、パフォーマンスが良いことがわかります。

やはり3年前(2020年頃)はコロナショックもあり、株価が全体的に落ち込んでいたのでパフォーマンスが悪くなっていますが、そこを除けば全体的に見て素晴らしいパフォーマンスと言って良いでしょう。

netWIN GSテクノロジー株式ファンドは、A/B両コース共1999年11月に設立されており、当時から考えるとテクノロジー業界の株は非常に大きく成長しています。

まだまだIT業界が今ほどの規模でない中、先見の明をもってこのファンドを設定したGSはさすがと言わざるを得ません。

 

netWIN GSテクノロジー株式ファンドってどんなファンド?

ここまで大まかな評価や世間の評判・口コミ、パフォーマンスなどを解説してきましたが、ここからはもう少し踏み込んでnetWIN GSテクノロジー株式ファンドを掘り下げていきます。

このファンドが何に投資し、どんな運用をしているのか。その結果、どんなメリット・デメリットがあり、どのような人に向いている/向いていないのかについて解説していきます。

 

ファンド概要

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[基本情報]

投資対象地域 海外(北米)
決算頻度 年2回
投資形態 ファミリーファンド
為替ヘッジ Aコース:あり
Bコース:なし
信託期間 原則無期限
購入時手数料 3.3%(税抜3.0%)
を上限に販売会社が定める
運用管理報酬(信託報酬) 年率2.09%(税抜1.9%)
信託財産留額 なし

 

netWIN GSは、信託財産の長期的な成長をめざして、主にテクノロジーの発展により恩恵を受ける米国企業の株式に投資します。

目論見書には

「よりよい投資収益は、長期にわたって成長性の高い事業へ投資する ことにより獲得される」との投資哲学のもと、個別銘柄の分析を重視 したボトムアップ手法により銘柄選択を行います。

とあり、一つ一つ成長性の高い有力な企業を独自に見出して投資するということです。

 

つまり、特定のインデックス(TOPIXやSP500、全米株式、オルカンなど)に連動するように運用されるものではなく、netWIN GSはいわゆるアクティブファンドになります。

 

為替ヘッジのあり/なしで、AコースとBコースの2種類がありますが、ファミリーファンド方式で運用され、同じマザーファンドに投資しているため、どちらも運用の中身は変わりません。

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出典:投資信託説明書(交付目論見書)使用開始日 2023.8.26|netWIN GSテクノロジー株式ファンド Aコース(為替ヘッジあり)/Bコース(為替ヘッジなし)

目論見書を読むと、

株式への実質投資割合には制限を設けません。

外貨建資産への実質投資割合には制限を設けません。

1発行者に対する株式等エクスポージャー、債券等エクスポージャーおよびデリバティブ取引等エクスポージャーの信託財産の純資産総額に対する比率は、原則としてそれぞれ10%、合計で20%以下とします。

 

とあり、要約すると極端な集中投資(2,3社にしか投資しない)はしないものの、ある程度集中した資産配分と、株式・外貨建て資産を中心とした積極的な運用をするということが書かれています。

 

銘柄選定基準

netWIN GSは、アクティブファンドなので、どのようにして銘柄を選ぶのか(選定基準)や、それを実行する組織の質=投資の実力によって、パフォーマンスが大きく左右されます。

 

アメリカのテクノロジー株が主な投資対象ですが、もう少し詳しく見ると、銘柄選定においては以下のようなポイントがあるようです。

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  • 強固なビジネス・フランチャイズ
  • 優秀な経営陣
  • 優れた長期見通し

出典:投資信託説明書(交付目論見書)使用開始日 2023.8.26|netWIN GSテクノロジー株式ファンド Aコース(為替ヘッジあり)/Bコース(為替ヘッジなし)

 

netWIN GSが重視するのは「持続可能かつ継続的な収益拡大が見込める企業」として、単発の利益ではなく、

  • コスト構造、収益性、競争優位性の改善や維持が期待できる企業
  • ビジネス・モデルの継続性が期待できる企業

の株式に投資するようです。

つまり、テクノロジーで優位性があり、いわゆる「利権」に強い企業を重視するのだと読み取れます。

netWIN GSでは、こういった企業を「テクノロジー・トールキーパー」企業と呼んでいます。

これらのポイントを押さえながら、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントのファンダメンタル株式運用グループの米国株式運用チームが主に担当して銘柄選定を行います。

ここがポイント

アクティブファンドを選ぶポイントは

  • そのファンドがどんな運用をするのか(投資対象や銘柄選定の基準)
  • 誰が運用するのか(運用者の実力)

の2点です。

 

netWIN GSを例に考えると、netWIN GSが提唱する「テクノロジー・トールキーパー」の株価の成長が期待できるか、GSの提唱する理屈に納得感があるか、が重要です。

また、それを実践する運用者(ファンドマネージャ)にも着目しましょう。理論が素晴らしくても、実践する人の実力がなければ意味がありません。

その組織やファンドマネージャの経歴、実績などから、その人の運用のレベルを推し量ることも重要なポイントです。

 

GSについて

netWIN GSのファンド名にもなっている、GS(ゴールドマン・サックス)についても簡単に紹介しておきます。

※アクティブファンドは「誰が運用するのか」によってパフォーマンスが大きく変わってくるので、GSについて理解することは重要なポイントです。

 

GS(ゴールドマン・サックス)グループは、1869年創業で、ニューヨークのウォール街に本社がある、投資銀行業務を中心とした、世界有数の国際金融グループです。

企業や個人だけでなく、金融機関や政府などに対しても様々な金融サービス(証券管理、投資銀行、保険など)を提供する世界的な金融機関です。世界一の金融機関グループといっても、過言ではありません。

netWIN GSの運用を担う、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントは、そんな世界一の金融機関グループの1つであり、世界一の資産管理会社の一つと言っても過言ではありません。

 

netWIN GSテクノロジー株式ファンドのデメリット

netWIN GSテクノロジー株式ファンドは、GS(ゴールドマンサックス)のアセットマネジメントチームが運用してくれる点にありますが、一番のネックは手数料の高さです。

 

運用管理報酬(信託報酬)が年率2.09%(税抜1.9%)というのは、平均が1.3%前後であることと比較して約1.5倍もの差があります。

また、近年評価が高く人気のインデックスファンドの信託報酬が0.1〜0.5%程度に抑えられていることと比較すると、その差はさらに大きくなります。

低コストが人気の「eMAXIS Slim」シリーズの中でも、米国株式で運用するものは、信託報酬が約0.09%と、netWIN GSの20分の1以下になっています。

この手数料の差が将来的な資産形成において大きな差になることは意識しておく必要があるでしょう。

低コストインデックスファンドシリーズ「eMAXIS Slim」について、詳しくはこちら

 

また「手数料は高くてもGSが運用してくれるなら」と、その運用の手腕に期待している人にとっても残念な知らせがあります。

それは、netWIN GSテクノロジー株式ファンドの主な投資先が、超有名大企業ばかりであるということです。

 

最新(2023年11月末)時点の組み入れ上位銘柄は以下の通りです。

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出典:2311(2023年11月)月次レポート|netWIN GSテクノロジー株式ファンドAコース(為替ヘッジあり)/Bコース(為替ヘッジなし)

 

マイクロソフト、アマゾン、アルファベット(Google)など、誰でも知っている世界的な有名企業が上位を占めています。

もし、これが見たことも聞いたこともないような会社で、「さすがGSのアセマネ会社だ」と言わざるを得ないような隠れた優良企業を見つけ出し投資しているのであれば、
高い手数料を払い、高いリターンを期待する意味もありますが、ここにあるような会社に投資するのであれば、投資初心者でも簡単にできます。

独自の基準でボトムアップ式に「テクノロジー・トールキーパー」銘柄を選定するとしていますが、今のところ高い手数料に見合う独自性は見受けられません。

 

netWIN GSテクノロジー株式ファンドのメリット

netWIN GSテクノロジー株式ファンドに投資するメリットは、高いパフォーマンス/高いリターンが期待できる点です。

過去の成績を見てもわかるように、テクノロジー株の株価は急成長を続けており、netWIN GSに投資することで大きな利益を獲得できる可能性はあります。

 

また、その投資先銘柄をGSのアセマネ会社が選定しているという点も、期待できるポイントです。

現時点では、誰でも知っているような有名企業が上位を占めていますが、これらの企業もGSの基準によって選定された優良企業であり、今後も成長することが期待されている銘柄と考えてよいでしょう。

仮に、今後これらの企業の株価が下がるようなことがあったとしても、その時にはまた新たな優良銘柄を選定し運用してくれるだろうと期待してしまいます。

 

netWIN GSテクノロジー株式ファンドがおすすめの人/そうでない人

ここまで見てきた、netWIN GSテクノロジー株式ファンドの特徴や運用の中身を踏まえて、どんな人にこのファンドは向いている(おすすめできる)のか、反対にどんな人には合っていない(おすすめできない)のかをまとめておきます。

 

netWIN GSテクノロジー株式ファンドがおすすめでない人

netWIN GSテクノロジー株式ファンドは、特定の業界銘柄(テクノロジー株)に投資し、手数料も高く設定されています。

投資割合に制限もなく、ある程度集中投資して、手数料を超える高いリターンを狙っていくファンドです。

そのため、

  • 分散投資によってリスクを抑えて運用したい人
  • コストを抑えてコツコツ運用したい人

などにはあまりおすすめできません。

 

netWIN GSテクノロジー株式ファンドがおすすめの人

一方で、業界を絞って、独自の基準で銘柄選定をしており、高いパフォーマンスを追求するファンドであることは間違いありません。

そもそも、ファンドの設立が1999年だったことを考えれば、テクノロジー株への投資は先見の明もあり、非常に優秀なファンドであると言えます。

実際、ここまでの利回りは非常に高く、為替ヘッジのないBコースでは、24年間で5倍以上も資産を増やしています。

以上のことから

  • しっかりと高いリターンを狙って資産を増やしたい人
  • インデックス以上の利回りで運用したい人
  • GSの運用に期待している人

などに、netWIN GSテクノロジー株式ファンドはおすすめできます。