資産運用の基礎知識と注意点

[超基本]5分でわかる新NISAかんたん解説

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「NISAをやった方がいい」
「NISAを早く始めたほうがいい」
「NISAをやる人がどんどん増えている」

という話を聞いて、NISAに興味がある人が今どんどん増えています。

 

テレビでもNISAについても特集は多いですし、経済においては日経平均が過去最高値に迫るなど、明るいニュースも増えてきています。

その流れに乗って、たくさんの人が「投資をして儲かった」「資産運用をしておいてよかった」と言っているのを聞くと気になってきますよね。

 

これまで投資や資産運用についてはあまり考えてこなかったけれど、「そんなに周りがおすすめするのであれば、自分も、、、」と思いつつも、実はNISAについてよくわかっておらずどうすればいいのかわからず困ってはいませんか?

 

そんな方たちに向けてNISAの基本的な制度や仕組み、何がそんなに注目のポイントなのかなど、基本的なことから解説していきます。

また、NISAを始める方法や、気になるリスク・投資する際の注意点も合わせて解説していくので、ぜひ最後まで目を通してみてください。

この記事でわかること
  • NISAの仕組み(制度)
  • NISAのメリット
  • NISAで投資する時の注意点と解決策
  • NISAの始め方

NISAってなに?

NISAとは、日本語で「少額投資非課税制度」のことで、「少額であれば、投資にかかる税金が非課税でいいですよ」という2014年に始まった仕組みです。

「NISA」というものに投資するわけではありません。NISAの制度内で、株や投資信託に投資するのです。

これは経済をもっと活性化させるために、政府が「投資をもっとしやすくするから、貯蓄から投資にお金を使おう」という意気込みで設定されました。

 

そもそも、投資で得た利益=収入には税金がかかります。

一般的な所得税とは異なりますが、投資で得た利益には約20%の税金がかかるため、例えば10万円の利益を得たとしても、実際には約2万円の税金が引かれて8万円が手元に残る計算です。

NISA_simmulation

ですが、NISAの枠内であればこの約2万円(20%)の税金がなくなる=非課税になるため、利益の10万円をまるまる手にすることができます。

 

NISAのメリット

このように本来引かれるはずだった約20%の税金が非課税になるということは、それだけ投資の効率がアップします。

元々8万円の収入が10万円に増えるということは、投資の効率は25%もアップするのです。

NISA_+25%

少しでもリスクを減らしてより確実に資産形成するためには、長期積立運用=複利で運用することがカギになってきます。

複利とは

複利とは、投資で得た利益をそのまま元本に積み増して運用していく方法のことです。将来的な資産形成をするためには、投資元本を自体を増やしていくことが重要になります。

この「複利で運用する」という点において、投資の効率が25%もアップするというのは、非常に大きな効果があります。

仮に年8%(一般口座)と年10%(NISA)で運用するケースを比較してみた場合、10年後20年後にはこんなにも大きな差に広がってしまうのです(※同じ月5万円の積立で比較)。

NISA_simulation comparison資産運用シミュレーション:金融庁のデータを参考に作成

話題の新NISAは何が違う?

ちなみに昨今NISAが特に話題になっているのは、2024年から制度が改正され、よりNISAを活用しやすくなったためです。

 

簡単に紹介すると、

これまでのNISAは、年間120万円までしか投資することができず、また期間も5年間しかなかったので、最大でも600万円しか運用することができませんでした。

また「つみたてNISA」という年40万円×20年間=最大で800万円を運用できる枠もありましたが、一般NISAとつみたてNISAを併用することもできず、投資の枠にはかなりの制限がありました。

 

しかし、2024年の制度改正によって、投資できる金額は年360万円/最大で1800万円にまで拡大され、期間も無期限になりました。また、一般NISAとつみたてNISAはそれぞれ「成長投資枠」と「つみたて投資枠」に名前を変えて、併用することができるようになりました。※投資枠は合計で1800万円。

旧NISA 新NISA
年間
投資枠
一般NISA:120万円
つみたてNISA:40万円
※併用不可
成長投資枠
&つみたて投資枠
:合計360万円
保有
限度額
一般NISA:600万円
つみたてNISA:800万円
※併用不可
成長投資枠&つみたて投資枠
:合計1800万円
※併用可能 成長投資枠は1200万円まで
保有期間 一般NISA:5年間
つみたてNISA:20年間
無期限

このように制度が拡張され、よりたくさんの資金を余裕を持って柔軟に運用できるようになったことで、改めてNISAに注目が集まり、NISAで投資をする人がより増えてきています。

新NISAについての詳しい解説はこちらの記事

 

NISAをするときの注意点

そんなNISAですが、注意しなければいくつかいけないポイントもあります。

「非課税」という言葉で、ノーリスクやノーコストをイメージしてしまう人もいるかもしれませんが、NISAはあくまで投資でありリスクが伴います。

NISAは、実際には株や投資信託に投資して運用することになるため、元本保証ではなく損をする可能性もあることは覚えておきましょう。

 

またNISAは「よりたくさんの人に投資を楽しんでもらいたい」と設定している反面、初心者がハイリスクな金融商品に手を出してしまわないように、金融庁が投資できる対象を制限しています。

なんでも投資できるわけではない(特に外国株など)ので、どうしても特定の銘柄に投資したいという人は覚えておきましょう。

投資初心者の人が、いきなり外国株などハイリスクなものに手を出すのはおすすめしません。まずは、比較的リスクの低いものから投資をすることがおすすめなので、むしろ金融庁が厳選したNISA対象銘柄から投資先を選ぶのもよいと思います。

 

リスクを減らす方法は?

NISAも投資なのでリスクはあります。

そのリスクをゼロにすることはできませんが、リスクを小さく(リスクヘッジ)する方法はあります。

 

リスクヘッジの代表的な方法は「分散投資」です。

分散投資とは、投資対象を1つに絞らずに複数に分散・・ させることで、リスクを低減する方法です。ある銘柄が下がったとしても、他の銘柄が上がれば損失を抑えることができます。

安定して資産運用をするためには、少ない投資先に絞りすぎずに、複数の投資先に資産を分散させてリスクヘッジすることが重要です。

このように手軽に・低コストで・リスクを下げた分散投資ができるというのが、近年インデックス投資が注目されており人気の理由です。

インデックス投資ができる投資信託は色々とありますが、中でもおすすめは業界最低水準の低コストを維持し続けているeMAXIS Slimシリーズです。

eMAXIS SIimシリーズは、各証券会社のランキングでも常に上位を占めている、今最も人気のある投資信託でもあります。

eMAXIS Slimについては、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

NISAの始め方

そんなNISAの始め方をかんたんに解説しておきましょう。

NISAの始め方について詳しくはこちらの記事でも紹介しています。

 

NISAに限らず、投資をするには証券口座を開設しなければいけません。

証券口座は銀行などの金融機関でも持つことができますが、おすすめは手数料が安くオンラインで全て完結し手軽なネット証券(SBI証券や楽天証券、松井証券など)です。

なかでもSBI証券は国内株式の取引手数料がゼロなど、ネット証券界隈の中でも手数料が安いのでおすすめです。

SBI証券[旧イー・トレード証券]

証券会社のHPから口座開設の申し込みをすれば、基本的には誰でも簡単に口座を持ちNISAを始めることができます。

一般の証券口座は複数持つことができますが、NISAの口座だけは1人1口座(1金融機関)しか持つことができません。他の金融機関にNISA口座を移すこともできますが、年に1回しかチャンスがないので注意してください。

 

まとめ

ここまでの内容を簡単にまとめていきましょう。

[まとめ]NISAについて
  • NISAは非課税なのでお得(投資の利益には約20%の課税)
  • 非課税だから投資効率がアップ
  • 新NISAになって、投資できる枠が拡大・より使いやすく
  • NISAでもリスクはある、分散投資でリスクを減らそう
  • NISAを始めるために、まずは証券口座を開設しよう

これまでなんとなく興味があったNISAについて少しは理解していただけたでしょうか。

人生100年と言われる時代だからこそ、将来のため、老後のためにもきちんと個人で資産運用して備えていくことが重要になってきています。

そんな人たちのために、より手軽にお得に投資・運用できるのがNISAです。

 

このサイトでは、NISAなどの制度に限らず、人気の投資銘柄の解説や、おすすめの投資先の紹介、投資をする上でのアドバイスなど、様々な情報を発信しています。

これから投資を始めようと考えている人にも、既に投資をしている人にも役に立つ情報を発信していくのでぜひ参考にしてみてください。